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資産の譲渡とは、・・・資産の同一性って何? 

 

 今日は消費税法のテキスト復習で再発見したことを書きます。
結構いろいろなことを見落としていたり、
なんとなくやり過ごしてしまっていたりするものです。

 消費税の課税の対象となる取引は、
  • 国内取引
    • 国内において事業者が行った資産の譲渡等
  • 輸入取引
    • 保税地域からの外国貨物の引き取り

です。
 で、資産の譲渡等とは、事業として対価を得て行われる資産の譲渡及び貸付け並びに役務の提供をいうわけですね。
まあ、さすがにこれは言うまでもなく完璧に覚えてますよ。
エッヘん (← 当たり前だっつーの)

 では、「資産の譲渡」とはなんでしょう?
私は覚えていませんでした。

(資産の譲渡の意義)
消費税法基本通達 5-2-1
 法第2条第1項第8号《資産の譲渡等の意義》に規定する「資産の譲渡」とは、資産につきその同一性を保持しつつ、他人に移転させることをいう。 
(注) 資産の交換は、資産の譲渡に該当する。


 テキストには・・・・載っていました
さあ、覚えなきゃ!!

 ちなみに、資産の貸付け、役務の提供とは次のとおりです。
(これもテキストにあった・・・)

消費税タックスアンサー No.6117 課税の対象となる取引
  • 資産の貸付け
    •  「資産の貸付け」とは、資産に係る権利の設定など他の者に資産を使用させる一切の行為をいいます。
    •  なお、無体財産権の実施権や使用権等を設定する行為も資産の貸付けに含まれます。
  • 役務の提供
    •  「役務の提供」とは、例えば、土木工事、修繕、運送、保管、印刷、広告、仲介、興行、宿泊、飲食、情報の提供、出演などのサービスを提供することをいいます。
    •  医師、弁護士、公認会計士、税理士などによるその専門的知識、技能等に基づく役務の提供も含まれます。


 さて、資産の譲渡に戻りますが、
キーワードは「同一性の保持」「(他人に)移転」ですね。なるほど。

 で、「資産につき、その同一性の保持」って、具体的に、なに?

 このまんまじゃ(私にとっては)意味不明だし、
事例に当てはめるための作文にも使えないので、
ちょっと調べておこうと思います。

 裁決事例と判例を紐解き、私なりに次のような結論に達しました。
でも長いので、会計用語を使ってまず一言でまとめると
「資産から得られる便益が変わらないこと」
と理解しました。
(注 あくまでも私の解釈ね。詳しい方、ぜひ正解を教えてください)

「資産の同一性の保持」の
  • 「同一性」とは
    • 資産がものである場合
    • (仮に大量生産品であったとしても)他のどれでもない、
      ズバリそのものを指す

    • 資産が権利である場合
    • 権利の対象が実質的に変わらないこと

  • 「保持」とは
    • 形がある物は、その物理的な性質が変わらないこと
    • その価値が毀損していないこと

 ちなみに、「資産の同一性」についてだけでなく、
ついでに国内取引判定の資産の所在場所について
の勉強にもなっちゃいましたが、これは追ってまた。

 では、 以下にその根拠の備忘記録をば。
 まず法人税の裁決事例から。

預託金制から株式制に転換されたゴルフ会員権(株式)について、1株当たりの純資産価額には著しい下落は認められないとして株式の評価損の計上を認めなかった事例


 預託金制から株式制に転換されたゴルフ会員権は、その転換の前後においてもゴルフ会員権としての資産の同一性を維持しており、また、この転換により請求人が保有することとなった本件株式に対して付与された価額(払込価額)は、発行会社の時価純資産価額を算出して決定されたものではなく、他社の預託金問題の解決事例にならって単に額面金額の50%と決定したものに過ぎず、預託金債権を回収し株式制ゴルフ会員権に転換することを目的として付与された、特に法的又は経済的な裏付けのない名目的な価額に過ぎないから、本件株式の帳簿価額は、預託金制ゴルフ会員権の帳簿価額を引き継ぐこととするのが相当であり、転換に伴い帳簿価額を減額することは認められない。
 そして、本件株式は、一連の転換スキームに伴い取得したものと認められるところ、請求人が本件評価損が生じていると主張する平成19年8月期末における本件株式1株当たりの純資産価額は、本件株式取得時の1株当たりの純資産価額に比しておおむね50%以上下回っているとは認められない。そうすると、本件株式を発行する法人の資産状況が著しく悪化したとは認められないから、本件株式について評価損を計上することは認められない。

《参照条文等》
法人税法第33条
法人税法施行令第68条
法人税基本通達9-1-9

 預託金制が株式になったからといって
払ったお金が預け金から出資に変わっただけのことで、
ゴルフ会員権の本来の(建前上の)目的である
ゴルフ場を使う権利は何ら変わっていないんだから
資産(ゴルフ会員権)としての実体は同じ
ようなもんでしょ
っていいたいのかな。私はそう解釈しました。

 ちなみに、預託金制と株式制の違いはこうです。
株主会員制のゴルフ会員権、預託金制との違いは?
 ↑リンク先は期間限定公開(平成24年9月3日(月)まで)のPDFファイルです。(株式会社ロータス21)
 株主会員制のゴルフ会員権では、ゴルフ場経営会社の株式を保有することが、ゴルフ場施設の優先的施設利用権(プレー権)を有するための要件とされているのに対し、預託金会員制のゴルフ会員権は、預託金を預託することがプレー権を有するための要件とされている。所得税法上、株主会員制のゴルフ会員権の譲渡は、申告分離課税の対象とはされず、預託金会員制と同様に総合課税の対象とされる(措法37の10②、措令25の8②)
 どっち制であっても
プレーをする権利そのものがゴルフ会員権の資産としての本質ですよ
という解釈が成り立ちそうです。

 お次は判例です。
といっても本物は長いので、その概要を紹介しているサイトの記事から。

ゴルフ会員権の取得費の取扱いを変更


カテゴリ:12.国税庁関係 トピック
作成日:2012/08/24  提供元:21C・TFフォーラム
 国税庁は、ゴルフ会員権の譲渡所得に係る取得費の取り扱いを改め、8月23日に公表した。

 本年6月27日に下された東京高等裁判所の判決を受けたもので、預託金会員制ゴルフ会員権が会社更生法の適用により、預託金債権の全額を切り捨てられ優先的施設利用権(プレー権)のみのゴルフ会員権となったときであっても、その譲渡による収入金額から控除する取得費については、預託金会員制ゴルフ会員権を取得したときのプレー権部分に相当する取得価額とするもの。

 従来は、更生手続き等により取得したプレー権のみのゴルフ会員権の時価相当額として取り扱ってきた。

 ただし、そのプレー権が、1)更生計画等の内容から、プレー権が会員の選択等にかかわらず、更生手続等の前後で変更がなく存続することが明示的に定められていること、2)更生手続等によりプレー権のみのゴルフ会員権となるときに、新たに入会金の支払いがなく、かつ、年会費等納入義務等を約束する新たな入会手続が執られていないこと

 など、更生手続等の前後で変更なく存続し、同一性を有していると認められる場合の取扱いとしている。

 この取扱いの変更は遡及適用でき、取扱いの変更を知った日の翌日から2ヵ月以内に請求をすることにより、納め過ぎた所得税が還付されるが、法定申告期限等から5年経過年分の所得税は減額できないので注意したい。

 これに従い、国税庁も取り扱いを公表しました。
以下はその抜粋です。

ゴルフ会員権の譲渡所得に係る取得費の取扱いについて(平成24年8月23日)


 預託金会員制ゴルフ会員権が会社更生法に基づく更生計画による更生手続等によって預託金債権の全額を切り捨てられたことにより優先的施設利用権(年会費等納入義務等を含みます。以下同じです。)のみのゴルフ会員権となったときであっても、当該更生手続等により優先的施設利用権が次に掲げる状況その他の事情を総合勘案し更生手続等の前後で変更なく存続し同一性を有していると認められる場合には、その後に当該優先的施設利用権のみのゴルフ会員権を譲渡した際の譲渡所得の金額の計算において、当該譲渡による収入金額から控除する取得費については、更生手続等前の預託金会員制ゴルフ会員権を取得したときの優先的施設利用権部分に相当する取得価額とします。
  • 当該更生計画等の内容から、優先的施設利用権が会員の選択等にかかわらず、当該更生手続等の前後で変更がなく存続することが明示的に定められていること。
  • 当該更生手続等により優先的施設利用権のみのゴルフ会員権となるときに、新たに入会金の支払いがなく、かつ、年会費等納入義務等を約束する新たな入会手続が執られていないこと。

 預託金が切り捨てられちゃったとしても、
プレーをする権利自体に変化がなければ(資産の)同一性を保持することもあり得る
ということですね。

 以上をもちまして、
「資産から得られる便益が変わらないこと」
という結論を得たのです。

 長くなりますので、国内取引の判定については、この後で。
(いや、ここまで読んでいただいた方はいないでしょう。)
 では、ここからは消費税のお話しです。
国内取引の判定の事例として、国税不服審判所の裁決事例から学びます。

 この事例の概要(ここは私の予想)
  • 国外居住者がオークションであるものを売ろうとした
  • その物は国外で調達し、取引成立前に継続して国内居住の妹宅へ送付している
  • オークションサイトへの登録は国外で行った
  • 取引成立後、国内居住の妹に落札物の発送を依頼
  • 実際に落札者に引き渡す物品は、国内の妹宅を経由して発送している
  • はて、これは国内取引か? 国外取引か?

国税不服審判所 裁決要旨検索システム
支部名仙台裁決番号平200025裁決年月日平210616裁決結果棄却
争点番号500201050争点2課税範囲/1課税取引/5国内取引の判定
裁決要旨

○ 請求人は、消費税法第4条第3項第1号の当該資産の所在していた場所とは、存在が常態となっている場所を指すのであって、請求人の妹(以下「妹」という。)宅は、賃貸借契約もなく、包装換えと発送する間だけ本件商品等が一時留まっているにすぎないので所在していた場所とはいえず、また、当該資産を他の顧客に販売するなどの引渡し以外の目的はなく、本件オークション前に妹宅に着荷しても引渡しの過程であり、本件商品等の所在が妹宅にあるわけではないので、本件販売は課税取引に該当しない旨主張する。

 しかしながら、本件販売については、請求人が本件オークションの落札者からの代金の入金を確認後、あらかじめ国内の妹宅に送付していた本件商品等を落札者に発送するよう妹に連絡し、妹は、請求人が本件オークションに出品した商品と同種同等の商品を落札者に発送していたものと認められる。そうすると、本件オークションでは見本品を表示して購入の申込みを受けたにすぎず、その時点では、資産の同一性を保持しつつ他人に移転させることに該当しないことから資産の譲渡が行なわれたことには当たらず、資産の譲渡が行われる時とは、本件商品等を落札者に引き渡すために発送する時と認められるので、その時の本件商品等が所在していた場所は国内の妹宅であることから、本件販売は、国内で行なわれたものとみるのが相当であり、請求人の主張には理由がない。(平21. 6.16 仙裁(諸)平20-25)


 そもそも資産の譲渡が行われる時とは、
販売目的の資産(棚卸資産)なら、
通常は譲受人に引き渡すために発送する時(出荷日)です。

消費税法基本通達
 (棚卸資産の譲渡の時期)
9-1-1 棚卸資産の譲渡を行った日は、その引渡しのあった日とする。

(棚卸資産の引渡しの日の判定)
9-1-2 棚卸資産の引渡しの日がいつであるかについては、例えば、出荷した日、相手方が検収した日、相手方において使用収益ができることとなった日、検針等により販売数量を確認した日等、当該棚卸資産の種類及び性質、その販売に係る契約の内容等に応じてその引渡しの日として合理的であると認められる日のうち、事業者が継続して棚卸資産の譲渡を行ったこととしている日によるものとする。この場合において、当該棚卸資産が土地又は土地の上に存する権利であり、その引渡しの日がいつであるかが明らかでないときは、次に掲げる日のうちいずれか早い日にその引渡しがあったものとすることができる。
(1) 代金の相当部分(おおむね50%以上)を収受するに至った日
(2) 所有権移転登記の申請(その登記の申請に必要な書類の相手方への交付を含む。)をした日


 この事例の取引は、
オークションの出品者から落札者へ
資産を(同一性を保持したまま)移転させる取引なので、
資産の譲渡に該当します。
また、この資産は販売目的なので棚卸資産です。

 よって、この資産の譲渡が行われた時は
取引成立時(意思表示が合致した時)ではなく、
落札者へ向けて発送した時ということになります。
上記の裁決では、資産の譲渡が行われる時とは、本件商品等を落札者に引き渡すために発送する時といってます。

 この取引においては、譲受人(落札者)へ発送した日は
国外居住の譲渡人(出品者)が国内居住の妹宅へ発送した日ではなく、
国内妹宅から発送した日となります。

 結局、国内取引の判定上、
この資産がもともとどこにあったのか、などということはどうでもよく、
買い主に向けて資産を発送する時点でその資産がどこにあるのか
ということがポイントです。

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あれ??バナーが貼ってない。。

右上のからやっときます。
しかし、こんだけ記事まとめる時間あるなら
問題1個解けるやろ。。(笑)

kater #oPE1xa0. | URL | 2012/08/31 13:53 | edit

ご面倒おかけしました

 katerさん、ありがとうございました。
ご面倒かけまして申し訳ないっす。
貼り忘れました。記事の内容に夢中で。

 で、まったくもって、そのとおり。
いつか突っ込まれると思っていました。
では、ご指導に従って、問題を解きに行ってきますv-104

> あれ??バナーが貼ってない。。
>
> 右上のからやっときます。
> しかし、こんだけ記事まとめる時間あるなら
> 問題1個解けるやろ。。(笑)

おやじ税理士もどき #- | URL | 2012/09/01 08:26 | edit

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