税理士試験 5科目一発合格を目指す!

 他業界で働きながら5科目合格を目指して受験勉強再開中。平成30年(第68回)の試験で一気に官報合格します。

事例理論問題の解答フォーマットを早い段階で知る その2 

 

 前回の記事で触れたように、
なるべく早い時期に 理論問題の解答文の作り方、書き方を学んでおくと
年明けの理論の学習がスムーズに行くと思います。

 もちろん、今から慌てなくても来年の1月開講上級コースで
順を追って教えてくれます。いやっていうほど。

 でも、おやじには残された人生が他の同士よりも短いので
できることはどんどん前倒しで進めたかったのです。
だから、4箇月も前倒して、当時の私に教えてあげるようなつもりで
理論の書き方を復習しちゃいますよ。

 では、昨日の続きからまいります。

1 前回の復習 ~ 益金の額に算入すべき金額は?

 まずは、前回の記事を引用(以下の背景が薄いグレーの部分)します。
法人税法 第22条第2項

 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上 // 当該事業年度の / 益金の額に算入すべき金額は、// 別段の定めがあるものを除き、// 資産の販売、/有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供、/無償による資産の譲受け/その他の取引で資本等取引以外のもの // に係る // 当該事業年度の//収益の額とする


  ↓

 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上
当該事業年度の / 益金の額に算入すべき金額は

別段の定めがあるものを除き、

  • 資産の販売、
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供、
  • 無償による資産の譲受け
  • その他の取引で資本等取引以外のもの
に係る / 当該事業年度の収益の額とする


  ↓

 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上
当該事業年度の / 益金の額に算入すべき金額は

別段の定めがあるものを除き、

  • 資産の販売
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 無償による資産の譲受け
  • その他の取引で資本等取引以外のもの
に係る / 当該事業年度の収益の額とする



 22条1項で「所得の金額=益金の額-損金の額」と規定されており、
22条2項では、「益金の額に算入すべき金額は
  • (1) 資産の販売
  • (2) 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • (3) 無償による資産の譲り受け
  • (4) その他の取引で資本等取引以外のもの
に係る当該事業年度の収益の額とする」といっています。つまり、

ある事業年度の益金の額は一定の取引に係るその事業年度の収益の額である

ということです。

2 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供とは?

 では、前回触れなかった法人税法 第22条第2項にある文言
「有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供」の読み方を学びます。
 さて、「A又はB / の / C又はD」という構文は、法律の世界では一般に
  1. 又はB / の / C又はD → A / の / C
  2. 又はB / の / C又はD → A / の / D
  3. A又はB / の / C又はD → B / の / C
  4. A又はB / の / C又はD → B / の / D
の4つの場合をまとめて表現するものとされていますので、上記(2)の
「有償(A)又は無償(B)による資産の譲渡(C)又は役務の提供(D)」は
  1. 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  2. 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  3. 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  4. 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
の4つの取引を表していることになります。

3 「その他の取引で資本等取引以外のもの」の「もの」は
 何を指すか?

 まず、資本等取引とは何でしょうか。法人税法22条5項に
第二項又は第三項に規定する資本等取引とは、
法人の資本金等の額の増加又は減少を生ずる取引
  並びに
法人が行う利益又は剰余金の分配(資産の流動化に関する法律第百十五条第一項 (中間配当)に規定する金銭の分配を含む。)
    及び
残余財産の分配又は引渡し
をいう。
   ↓ 要するに
  1. 法人の資本金等の額の増加又は減少を生ずる取引
    1. 法人が行う利益又は剰余金の分配
    2. 残余財産の分配又は引渡し
と規定されています。

 そして、「資本金等の額」の「等」は
ざっくりいうと資本剰余金を指しますから
増資時の株式払込剰余金などが含まれます。

 よって、例えば有償増資のときの「資本金等の額」の増加額は
引き受け金額(会社に入ってくるお金)の全額のことです。

AでBのもの  さらに、「AでBのもの」という表現において、
「もの」は「で」の直前に位置する「A」を指します。
「Aであるもののうち、Bであるもの」
すなわち「BはAに属するもの」という意味です。
 (図の黒い部分を指します。)
よく出てくる構文なので、慣れておいた方がいいと思います。
俗に、「で~もの」の呼応関係ともいうそうです。

例えば、「果物(A)で赤い(B)もの」といえば、
リンゴとかイチゴなどの果物を指しますよね。

 よって、「(4) その他の取引(A)で資本等取引以外(B)のもの」
の「もの」とは「取引」のことを指していますから、
資本等取引でない取引(会計でいう損益取引)を表しています。

 以上から、(1)から(4)はいずれも
取引を具体化した表現であることになり、これがそれぞれ
「に係る当該事業年度の収益の額とする。」
につながっていくのです。

法人税法 第22条第2項

 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上
当該事業年度の / 益金の額に算入すべき金額は

別段の定めがあるものを除き、

  • 資産の販売
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 無償による資産の譲受け
  • その他の取引で資本等取引以外のもの
に係る / 当該事業年度の収益の額とする


  ↓

 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上
当該事業年度の / 益金の額に算入すべき金額は

別段の定めがあるものを除き、

  • 資産の販売
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
  • 無償による資産の譲受け
  • (その他の取引で)資本等取引以外のもの取引
に係る / 当該事業年度の収益の額とする


4 益金であることを説明する構文 まとめ

 

(益金であることを説明する構文)

 

ある事業年度の一定の取引に係る収益の額は、
その事業年度の益金の額である

 

 

(ある事業年度の)一定の取引○○円は、
その事業年度の益金の額に算入される

 

 

(ある事業年度の)取引○○円は、一定の取引に係るその事業年度の収益の額としてその事業年度の益金の額に算入される

※ 下線部分について

 「一定の取引」には下記の4つ(7つ)の取引のうちのいずれか

  1. 資産の販売
  2. 有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供
    • 有償による資産の譲渡
    • 有償による役務の提供
    • 無償による資産の譲渡
    • 無償による役務の提供
  3. 無償による資産の譲り受け
  4. (その他の取引で)資本等取引以外のもの取引

 「その事業年度」には、
   「当期」のように具体的な事業年度を表す言葉

 「取引○○円」には、
   「売上高100円」のように具体的な取引事例を表す言葉

がそれぞれ入ります。

5 例題 益金について

 A株式会社が当期において行った次のそれぞれの取引について、法人税の取り扱いを(益金の観点から)簡潔に説明しなさい。
  1. 棚卸資産を100円で販売し、代金は掛けとした。
  2. 時価3百万円の有価証券を無償で取得した。
  3. 増資に伴い株式の引き受けをした者から5百万円の払込を受けた。

(解答)

  1. 取り扱い
    • 1の売上高100円は資産の販売に係る収益の額として、
      2の受贈益3百万円は無償による資産の譲受けに係る収益の額として
      それぞれA株式会社の当期の益金の額に算入される。
    • 3の払込を受けた取引は、A株式会社の資本金等の額の増加を生ずる取引として資本等取引に該当するため、
      払込金額5百万円はA株式会社の当期の益金の額に算入されない。
  2. 法令根拠
    • 内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上
      当該事業年度の益金の額に算入すべき金額は、
      別段の定めがあるものを除き、
         資産の販売、
         有償又は無償による資産の譲渡又は役務の提供、
         無償による資産の譲受け
         その他の取引で資本等取引以外のもの
      に係る当該事業年度の収益の額とする。
    • なお、資本等取引とは、法人の資本金等の額の増加又は減少を生ずる取引
      並びに法人が行う利益又は剰余金の分配
      及び残余財産の分配又は引渡しをいう。
    • 資本金等の額は、法人が株主等から出資を受けた金額として政令で定める金額をいう。

(補足)
 いずれ追記しますが、今はここまで。

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