税理士試験 5科目一発合格を目指す!

 他業界で働きながら5科目合格を目指して受験勉強再開中。平成30年(第68回)の試験で一気に官報合格します。

スポンサーサイト 

 

tb: --   cm: --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

記事のカテゴリ: スポンサー広告

tb: --   cm: --

このページの一番上へ移動する

CASIO電卓の機能を使い倒す 前T/Bからの取得原価推定 

 

 前日の電卓の機能を紹介した記事を受けて、
簿記論で具体的にどう使っているかを紹介してみます。

 テクを使う場面は主に
  • 前T/Bの残高から償却資産の取得原価を推定する
  • 原価率の算定
  • リスケされた債権にかかる貸倒引当金
ですが、今日は取得原価推定の手順のみを取り上げます。

前T/Bの残高から償却資産の取得原価を推定する

前T/B
X6年3月31日
建物 2,331,250    
備品 421,875    
減価償却に関する事項
  償却方法 残存価額 耐用年数等 事業供用日
建物 定額法 10% 耐用年数50年 X1年7月15日
備品 定率法 10% 償却率 年0.250 X3年1月15日

T/Bに建物も備品も減価償却累計額が記載されてないので
直接法により記帳されていることがわかります。

そして、整理前試算表の残高は
当期の減価償却費を計上する前の値ですから、
各資産の当期首の帳簿価額を示すことになります。

いずれの資産も取得原価が与えられていないため、
自分で計算して求めることが必要です。

そこで、取得原価を1とおいて、
当期首の帳簿価額がいくらになるかを計算します。

建物

事業供用日から当期首までの経過年月は3年9月ですから、
減価償却累計額は

  • X1年7月~X2年3月 → 9月
    (1×0.9÷50)×9月÷12月
  • X2年4月~X5年3月 → 3年
    (1×0.9÷50)×3年
の合計です。

ここで、この2つの式において、(1×0.9÷50)が共通の値ですから、
これを定数として計算します。

あらかじめ「MC」キー、「AC」キーを押して
両方のメモリーを消去し、
セレクターを「F」に合わせて、
端数処理が行われないようにします。

ここから計算開始です。
まず、「1」「M+」の順にキーを押して
メモリーに取得原価である1をいれます。

次に(1×0.9÷50)を計算しますが、
すでに画面には「1」と表示されていますので
「×」「.」「9」「÷」「5」「0」「×」「×」
とキーを押します。

1年分の減価償却費である0.018(1×0.9÷50)
が表示されていることを確認します。

ここで、
「3」「=」
「3」「M+」
「3」「M-」
のいずれかの順で押すと、3年分の減価償却費が求まります。
これをメモリーから引くために「3」「M-」と押します。

次に「1」「=」と押して1年分の減価償却費を表示させ、
続いて「×」「9」「÷」「1」「2」「M-」と押して
メモリーから9月分の減価償却費を引きます。

これで、メモリー内には取得原価を1としたときの
当期首の帳簿価額である数値(0.9325)が入っていますから
その実際の金額である2,331,250を割れば取得原価が求められます。

つまり、取得原価=2,331,250円÷0.9325ですから、
「2331250」「÷」「MR」「=」と押せばよいわけです。
取得原価は2,500,000円です。

ちなみに、この計算の最後の段階で
「=」の代わりに「MC」「M+」と押すと、
すなわち
「2331250」「÷」「MR」「MC」「M+」
と押すと、

メモリーには取得原価である2,500,000
GTメモリーには1年分の減価償却費割合である0.018
がそれぞれ記憶されています。

よって、2,500,000が表示されている状態から
続けて「×」「GT」と押すと、今期の減価償却費の金額がすぐに求められます。

また最初から「×」「.」「9」「÷」「5」「0」と押さなくてもいいのです。

備品

思考過程は建物の場合と同様です。 まず、取得原価を1とおいて、
当期首の帳簿価額がいくらになるかを計算します。

各期の減価償却額は
X3年1月~X3年3月 → 3月
(1×0.250)×3月÷12月 → イ
X3年4月~X4年3月
(1ーイ)×0.250 → ロ
X4年4月~X5年3月
(1ーイーロ)×0.250
です。

ここで一見、0.25が共通の値なので、これを定数にすれば良さそうですが、
実はこれではうまく計算できません。
0.25にかける値を別枠で計算しないといけないからです。

そこで、各期の減価償却費そのものではなく、
考え方を少し変えて、各期首の帳簿価額に着目してみます。

  • X3年4月(X3年度期首)帳簿価額
    X2年度期末帳簿価額に等しく、それは
    「取得原価ーX2年度の償却額」ですから
    1-(1×0.250)×3月÷12月 → Aとします
  • X4年4月(X4年度期首)帳簿価額
     A  -A×0.250
    =A×1-A×0.250
    =A×(1-0.250)
    =A×0.75 → Bとします
  • X5年4月(X5年度期首)帳簿価額
     B  -B×0.250
    =B×1-B×0.250
    =B×(1-0.250)
    =B     ×0.75
    =(A×0.75)×0.75
つまり、償却期間が1年丸々ある期間は
「翌期首の帳簿価額」=「期首の帳簿価額」×(1-償却率)
という関係が成り立つことになりますから、
この(1-償却率)を定数とすればうまく計算できます。

X3年4月(X3年度期首)帳簿価額を求める

あらかじめ「MC」キー、「AC」キーを押して
両方のメモリーを消去し、
セレクターを「F」に合わせて、
端数処理が行われないようにします。

まず、「1」「M+」の順にキーを押して
メモリーに取得原価である1をいれます。

次にX2年度の償却額である(1×0.250)×3月÷12月を計算します。
すでに画面には「1」と表示されていますので
「×」「.」「2」「5」「×」「3」「÷」「1」「2」「M-」
とキーを押します。

すると、画面にはX2年度の償却額である「0.0625」が表示されていますが、
メモリーからはその分減額され、
メモリーにはX2年度の期末帳簿価額が入っていることになります。

前T/Bの金額はX5年4月(X5年度期首)帳簿価額です。
これは上記の計算過程より
0.75×0.75×A
で求められますが、結論から申し上げると
「.」「7」「5」「×」「×」「MR」「=」「=」
と押すと求められます。

理由は次のとおりです。
まず、メモリーにはAの値(0.9375=1ー0.0625)が入っています。
ここで
「.」「7」「5」「×」「×」「MR」「=」
と押すと、
「0.75×A」の計算結果が表示されます。
しかも0.75を定数に入れていますので、次に「=」を押すと
0.75×「計算結果(0.75×A)」
すなわち
0.75×0.75×A(=0.52734375)
が計算、表示されるのです。

最後に備品の取得価額そのものを求めます。 取得価額を1とすると、前T/Bの金額は0.52734375ということになりましたから 取得原価=前T/Bの金額÷0.52734375 で求められます。

いまは0.75をかける定数モードのままで画面には0.52734375と表示されていますが、
ここで、「÷」「÷」「前T/Bの金額(421,875)」「=」
と押すと答え(800,000円)がでます。

すでに表示されている数字で割りたいときは、通常ならメモリーにいれ、
「割られる数」「÷」「MR」と押して計算しますが、
そのかわりに「÷」「÷」と押せば、
直前に表示されていた数が割る数、
その後に打ち込んだ数が割られる数として計算されます。
是非一度お試しあれ。

結論

前T/B
X6年3月31日
建物 2,331,250    
備品 553,387    
減価償却に関する事項
  償却方法 残存価額 耐用年数等 事業供用日
建物 定額法 10% 耐用年数50年 X1年7月15日
備品 定率法 10% 償却率 年0.369 X3年12月15日

 上記から、当期のB/Sに計上すべき
建物、建物減価償却累計額、
備品、備品減価償却累計額
の金額をそれぞれ求めなさい。
建物 解答手順のみ まとめ
  1. 準備
  2. 「MC」キー、「AC」キーを押す
    セレクターを「F」に合わせる

  3. 取得原価を1としたときの前T/Bの値を求める
    • 「1」「M+」の順にキーを押す
    • 「×」「.」「9」「÷」「5」「0」「×」「×」
      とキーを押す
    • 「3」「M-」と押して
      メモリーから3年分の減価償却費を引く
    • 「1」「=」と押して1年分の減価償却費を表示させる
    • 「×」「9」「÷」「1」「2」「M-」と押して
      メモリーから9月分の減価償却費を引く
      (これでメモリーには当期首の帳簿価額である数値(0.9325)が入っていることになる)
  4. 前T/Bの金額「2331250」を入力する
  5. 続いて「÷」「MR」「MC」「M+」と押すと
    取得原価が2,500,000円と求まる

ここで、メモリーには取得原価である2,500,000
GTメモリーには1年分の減価償却費割合である0.018
がそれぞれ記憶されている

よって、2,500,000が表示されている状態から
続けて「×」「GT」と押すと、今期の減価償却費の金額がすぐに求められる。

備品 解答手順のみ まとめ
  1. 準備
  2. 「MC」キー、「AC」キーを押す
    セレクターを「F」に合わせる

  3. 取得原価を1としたときの前T/Bの値を求める
    • 「1」「M+」の順にキーを押す
    • 「×」「.」「2」「5」「×」「3」「÷」「1」「2」「M-」
      とキーを押す
      これで、メモリーには事業供用年度末の帳簿価額が入る
    • 「.」「7」「5」「×」「×」「MR」「=」「=」
      と押す
      ここで、画面には0.52734375と表示されているが、
      これが当期首の帳簿価額である
  4. 「÷」「÷」「前T/Bの金額(421,875)」「=」
    と押すと取得原価の金額(800,000円)が求まる
関連記事
スポンサーサイト

記事のカテゴリ: 簿記論

FC2テーマ: 資格を取ろう! - ジャンル: 就職・お仕事

tag: 電卓 
tb: 0   cm: 0

このページの一番上へ移動する

この記事にいただいたコメント一覧

 

このページの一番上へ移動する

差し支えなければ、この記事にご意見ご感想をお願いします

 


上のコメントを非表示にしますか?

 ← ご記入後にクリックしてください。ありがとうございました。

このページの一番上へ移動する

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://oyajitaxaccountant.blog.fc2.com/tb.php/35-6a7eb019
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

このページの一番上へ移動する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。